お盆法要が行われました。最近亡くなる高齢者が多いせいか、お寺にお参りに来る人達が多くなっていますが、本堂で行われる法要にも参加する人は最近減っているのが現状です。今年は少し多くなっていました。盂蘭盆とは、古代イランの言葉で「霊魂」を表す「ウルヴァン」が語源で、当地で霊魂を祭る儀礼が伝わるうちに「盂蘭盆」となったとも、サンスクリット語で「逆さ釣りの苦しみ」を意味する「ウランバナ」が語源で、その苦しみを取り除く儀式から来ているという説もありますが、日本に於いては先祖を偲び、先祖を祭ることによって自分たちの立ち位置を確かめていくという性格を持っているのではと思います。ある年齢になると自分の家系や出自を知りたがるのと同一線上に有るのではないでしょうか。自分という人間はどこから来てどこへ行くのか、根本的な要素が盂蘭盆会にはあるようです。