水産業界の苦悩

団体政策懇談会で、水産団体はそれぞれ分野ごとの代表30人ほどが集まり、要望の後懇談に移りました。要望では不漁となっている秋鮭の孵化放流事業への支援や、今年は比較的期待が出てきたスルメイカのTACの見直し、漁網被害に対する保険への支援などが主なものでした。温暖化や黒潮の蛇行などで海水温の上昇が常態化し、低い温度で回流する秋鮭や鱈類などで不漁が続いていることについて、何らかの経営安定対策を打たなければ、若い人につないで行けないのが現実で、将来漁業の担い手がいなくなる可能性さえ心配していると言うことです。また孵化放流する時期の酪農家によるスラリー流出で稚魚の斃死が多く見られるのではないかとの見方も話され、私にお鉢が回ってきました。嘗てはその様な事例が多かったものの今は酪農家自身も厳しく注意され、雪の上にはまかないというルールが徹底していて融雪機の流入をさせないことや、灌漑排水事業の整備が進んで、オーバーフローによる流出もほとんど出なくなったことを説明し、なお一層注意するようにしたいと答えました。地域の組合を回って実態を聞き、更に努力したいと思いました。


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