15日間にわたる長期で行われていた自民党の新総裁選挙は、決選投票の結果石破茂氏が逆転で当選するという、私から見ると劇的な結果になりました。一回目の投票では、高市氏に議員投票では大差をつけられ、党員党友票でも一票差で負けたという結果で、26票の差をつけられて第2位に終わりました。しかし、二人による決選投票では国会議員票・各県連に与えられた47票のどちらでも石破候補が上回り、新総裁に選ばれました。一回目の時点では高市氏の方が有利と見られましたが、結局世論を意識した議員票、地方票で勝利となったことは新生自民党にとってこの上ない結果だったと思います。何よりも良かったと思うのは、議員票、地方票の両方で勝利したこと。これは政治不信を招いた政治資金の不記載問題をないがしろにしないという世論を反映し意識した結果であり、またキングメーカーを狙った旧派閥のボスの影響を余り受けなかったという表れでもあります。今後多少の混乱は有ると思いますが、夫々の考えが反映される政治が行われることを期待して居ます。