新技術の高温ガス炉

次世代の原子力利用のホープとも目されている、高速増殖炉と高温ガス炉の試験を行っている、茨城県大洗町にある日本原子力開発研究機構、大洗研究開発センターを、村田道議と共に訪れました。
以前から、次世代原発として、安定性安全性に優れて、しかも効率よく熱利用も出来る可能性の大きい「高温ガス炉」の研究施設を見て勉強したいと思っていたところ、同じくエネルギー確保に真剣に取り組んでいる村田道議から、一緒に行かないかと声がかかり喜んで一緒に行ってきたものです。
この高温ガス炉は、燃料のウランをセラミックコーティングし炉心構造材に黒鉛を使って、制御しやすくする。
冷却材としてはより安定性の高いヘリウムガスを使って950度の高温を原子炉外へ取り出すと共に、この高温を利用して水を熱化学分解し水素を製造し、その後タービンを回して発電するというものです。
この時点でもまだへリウムガスは350度という高温で、この熱利用もすれば、80数%のエネルギー利用率が実現できるとされています。
原発と言うだけで、福島を思い出し、毛嫌いする傾向がありますが、この高温ガス炉は、ヘリウムガスによる冷却を止め、制御棒を入れずにどのくらい高温になるかも実験したところ、30%の出力時では、一時的に若干の温度上昇があった後再び下がり24時間過ぎた時点でも安定しているという高い安全性を持って居る炉です。
今後更に研究を重ね、日本初の技術として実用化して欲しいものです。


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