危機感

今回の海外調査で東南アジアの4都市を訪問して、一番強く感じたのは彼らのエネルギーの大きさだったと言うことは以前書きましたが、時間が経つにつれて、日本と彼の国を比べた時の国家戦略の無さに対する危機感です。
これまで日本は科学技術や製造業の近代化、効率化を追い求めて必死で世界と戦って国民全体の生活向上を果たしてきたはずです。
翻って今の日本を見ると、「生活が第1」というキャッチフレーズで戦った政党が絶対多数を獲得し、事業仕分けなるこれまでの自民党政権のやってきたことを全否定する行為をマスコミを使った公開の舞台で演じています。
これは、これまで財務省と各省庁の間でやられてきたことを代理人に舞台で演じさせているに過ぎないとしか思えません。
世界最先端で無くとも2番目で何が悪いという意見が通ってしまうのを見て、このままでは気がついた時には世界から取り残されてしまうと言う危機感を持ちました。
選ばれた学者や、国会議員がこの程度の認識しか持たない国は中国の4000年の歴史が示すように、平和ぼけした国は早晩競争に負けて国力を落として二流国に落ち、ますます失業と貧困を生む国になってしまうと思いませんか?
経済の戦いに負けるということは戦争に負けることとほとんど同じだという認識を、敗戦国の国民として、もっと重要視しなければならないと強く感じます。


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