北方領土返還運動

とにかく歩いていると汗の出るような陽気でした。今日は、「北方領土返還期成同盟」の総会があって札幌にいました。先週臨時議会が終わって中標津に帰ったときに比べると、すっかり緑が濃くなり、赤煉瓦前の満開だった八重桜が色あせてきて、風と共に桜吹雪を見せてくれています。
北方同盟の総会は、全道から50名ほどの代議員が集まってのものですが、淡々と議事をこなしていて、返還に対する熱意は、とうに消えているかのようです。多分最初は返還実現の意欲に満ちていたのでしょうが、もう50年もの間そのための活動を続ける中に、事業をこなすだけが精一杯の雰囲気になってきています。この団体は、元島民と言うよりは、農・漁業・市町村などの団体が構成していることもあって、いっこうに返ってくる兆しのない北方領土の返還に対して熱意が失せているように見えました。北海道議会議員は殆どの方が、一般会員なのですが、議員の出席はわずかに9人で、私もその疑問点に手を挙げて発言する勇気もなく、来賓の如く皆さんに紹介されて、ただ座っていただけでした。各地の行事に合わせて集められる署名も、ここ2年は90万件を割り込んだままですし、国も道も財政再建の名の下に予算を削減し続けていることが、国民の中での北方領土返還に対する関心の度合いを示しているようにも思えます。このままでは、北方領土は返ってきません。


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