乳房炎

今、私のところの農場では、乳牛の分娩ラッシュで殆ど毎日お産があり仔牛を入れるところがなくなる程です。女房が哺乳担当ですが、素直に飲む牛ばかりではないため、とても時間がかかり大変です。そうした中で産んだ親牛が立てなくなり、産後の肥立ちが悪い、いわゆるカルシウム欠乏かと思っていましたが、土曜日の夜、腰角のところを挟んでつる道具を使って立たせて乳を手絞りしたところ、一つの乳頭から出る乳の色が薄くなっているのに気がつきました。もしや乳房炎ではと、乳汁のサンプルをとり乳房炎軟膏を注入しておきましたが、翌朝になって更にひどくなり、獣医さんにきてもらって、大腸菌性乳房炎の治療をしてもらいました。大腸菌は抗生物質などで死ぬとき毒素を出すため、全身が麻痺するような症状となり、今回も四つ足を投げ出して苦しそうにするだけで、助からないと思いました。しかし治療の甲斐があって3日目には釣って立たせるとしばらく立っていられるようになり、その半日後にはそこから歩いて餌を食べに行けるようになりました。久し振りにこれほどの症状の乳房炎を経験しましたが、何とか助かって良かったと思いました。


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