地元に帰って、久し振りに行事もなく、しばらく休みを取っていなかった息子に休みをやって、酪農家をしました。女房にあれこれ聞きながら掃除をしたり、餌をやったり搾乳をしたり、仔牛にミルクを飲ませたりと、一連の仕事を見事に?こなしましたが、体力の衰えと、要領の悪さを実感しました。全ての酪農家が、毎日この仕事を、休みなく続けることで、あの美味しい牛乳が生産されているのです。グローバリズムの中で外国との競争も余儀なくされ、本来のあるべき姿から離れている面も否定は出来ないのですが、常に世の中の要望に応える中からいまの酪農の姿があると言えます。低温殺菌牛乳でなければ体に有効でないというのなら、効率から離れて、その分高い価格で買ってくれればよいのですし、穀物を与えない牛乳が欲しいのなら、一頭あたり3000キロ程度の生産で食べていける価格で、ホモジナイズしていない、クリームの浮く牛乳が欲しいなら、そういう牛乳を選んで買えばよいと思います。これまでの消費者が、そうでないものをスーパーで買ってきたからこそ、いまの形態が出来てきたのです。もう一度消費と生産について考えてみる時期なのかも知れません。
毎日牛舎に来る丹頂鶴
久し振り
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