コロナによるインバウンド需要や、国内消費の減退によって、脱脂粉乳が過剰在庫となり、飼料や燃料などあらゆる生産資材が高騰する中厳しい生産調整を強いられています。今年度はそれに夏の猛暑が影響して、計画生産量を大幅に下回る見込みとなり規模拡大で苦境に陥って居る経営を一層厳しいところに追い込んでいます。特に一昨年大幅に計画割り当て乳量を超過した農協は、今年の減産計画数量に一昨年オーバーした分も上乗せしたものが割り当てられ、今年の生産見込み数量が大幅に目標乳量を割り込む予想が明確になった今でも生産調整を呼びかけています。地域内調整が認められその追加割り当てをもらっても減産目標の達成は難しくなっています。六年度の新しい目標は1%増ですが、酪農家の減少と乳牛の減少が後半に生乳不足を起こすと予想されながら、未だに頑なな姿勢を崩さないのは硬直化した組織の今後を暗くすることだと思います。