生死を越えて

私達の地域の最高齢者だったおばあちゃんが101歳で亡くなりました。通夜の席でこのおばあちゃんと懇意にしていた導師が、今から10年前(90歳の時ですね)貰った手紙を読んで聞かせてくれました。
大正12年に北海道へ来たきっかけの話の後、この時姉がくれた一冊のノートに「俺が俺がの我ではなく、おかげおかげのげで暮らせ」と書いてあって、これを守って一生を過ごしてきたことや、90になって生死を越えた気がしてとても1日1日が明るく楽になったと書いてあって、仏道を歩む私もなかなかその境地になれない事が出来たこのおばあちゃんに教えられたと話していました。
いつ果てるか解らない人の命ですが、朝起きて今日もまだ生きていて、儲かったと感じられる幸せを噛みしめられたらと思いました。


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