医療過疎

地元を回っていても、議会に来ても話の中に必ず出てくるのが医療の充実・と言うよりは医療の確保のことです。地方病院から次々と医師がいなくなる。残った医師に負担がかかってまたいなくなる、。限りなく悪循環をしてきて、それが加速しているように思います。同じ医師として働くのであれば、少しでも専門を生かせて、機器が充実していて、充分な交代要員がいて、一人に責任のかからない体制がとれる大病院か、入院や救急など夜間診療をしなくても良い診療所に医師が集まっていくのは、個人の自由でしょうが、取り残される住民はたまったものではないのです。かつて、白い巨塔といわれて、医科大学の医局が強大な支配力を持っていた時代、その医局の教授に大変な気を遣っていたと聞いていました。しかし少なくともその時代は、もっと地方病院にも医者がいて、それぞれの努力の中で田舎にも医療があったように思えて、むしろ懐かしくさえ思われます。人にとって、自由ほどよいものはないのですが、格差といい、医師不足といい、必ずしも良い面ばかりではないようです。国立大学を出た医師は全て公務員化するか、研修を終えた医師には、3年間地方勤務を義務づけるとかした制度でもなければどうにもならなくなってきています。


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