賃上げどこまで?

春闘の時期を前にして、今年はアベノミクス効果の賃上げがどこまで期待出来るかに焦点が当てられています。
メディアでも働いている人達にインタビューしていますが、期待感はあっても上がるという様に思っている人達は少ないようです。
これはこれまでの高度経済成長後の長いデフレ経済で、勝ち組になった企業が、地方や若者、パートの女性労働者など弱い立場に負担をかけることによって、海外の安い労働賃金に対抗し、消費者の低価格志向に応えてきたその体質が未だに解消されていないことに依るものと思います。
北電が、燃料代高騰で値上げをするとき、役員報酬を半減しましたが、その額が3千万円と聞いて驚きました。
厳しい財政で職員の給与を削減してきた北海道の知事の倍の金額です。そのことを言うと、「この規模の売り上げのある会社並で、(これまでの北電の役員報酬は)高くない」と言うことでした。大企業へ日本の富は集まり、個人主義の拡がった庶民は将来不安のために、ひたすら安いものを求めることによって蓄えを増やそうとする。それが最初に書いたデフレスパイラルから抜けられずに弱いところとの格差拡大となっているものと思えるのです。


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