周辺の戦略環境

道東防衛議員連盟(自民党の道議会議員が中心になり、市町村議員で構成)と、釧路管内自衛隊隊友会が共催で、「防衛講演会」を開きました。講師には、前北部方面総監の、得田憲司氏を招きました。自衛隊員でも滅多に聞けない自衛隊の最高幹部の講演でしたので、十勝、釧路、根室支部から、150人ほどの方と、釧路の第27普通科連隊の自衛隊員が熱心に聞きました。話の中では、二度と戦争をしないためにも、同盟国と常に双方で努力して関係を強化していくことと、準同盟国を増やす必要があるとの話が、特に関心を引かれました。また、対北朝鮮に対する韓・中・ロと、日・米の立場や利害の違いの分析についても、なるほどと思うものがありました。曰く、韓国は、北の崩壊によって南北統一されると、西ドイツが未だに統一の後遺症に苦しんでいる以上に南の負担が大変なので、このままが良いこと。中国や、ロシアも、北朝鮮の崩壊で、大量の難民が両国との国境周辺に流れ出すと、周辺に住む朝鮮系民族との争いが起きるので、このままの体制が都合がよいことなど、単に対米覇権争いのように受け止めていたことが、そうではない事情があることも良く解りました。この他、中国や、韓国が、対日批判を繰り返す国内事情や、準同盟国として、インドや、オーストラリア、フランスなど、日本とつながりを深めたがっている国と、もっと関係を深めるべきことなど、本当に有意義な講演を聴くことが出来ました。
最後に、日本のあり方として、世界にとって必要な国でなければならないこと、軍事戦略上、侮りを受けない防衛力を持たなければならないことを示唆されました。


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