へたり牛

アメリカで牛肉6万2千トン回収とのニュースが報道されています。へたり牛とは、BSEの可能性のある牛で最初イギリスでBSEが発見された時NHKテレビで繰り返し映像が流され、人々に恐怖感を植え付けたふらふらしている牛でした。
今回の牛がBSEかどうかは判明していませんが、アメリカの卸会社の屠場でこの牛を密かに撮影したものが公にされたため、BSEを隠したとの疑いをかけられ回収に至ったものです。日本には輸入が認められていないので心配はありませんが食肉の安全性に関する日本との意識の差が明らかになった例だと思います。
BSEの検査は非常にお金がかかり、本当はそのお金を酪農や畜産業の安定のために使えれば良いのですが、消費者の安心感が消費の最も大きな要素なだけに、当分続ける必要があると思います。
但し、危険部位を取り除けば限りなくゼロに近い20ヶ月令以下のものについては、科学的検証を更に重ねて消費者に理解を求めたいものです。


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