将来不安と景気

アメリカ発の同時世界不況が、一番影響の少ないと思われていた日本にもむしろ大きすぎるほどの影響を与えています。金融破綻に端を発した不況ですから、当初はヨーロッパの方が影響が大きいと思われていましたが、日本の方が大きいのは、日本の経済構造が輸出依存体質であるのに比べ、ヨーロッパは内需が中心なことに加え、社会保障が整備されているため、国民の消費が極端に落ち込まなかったこともあると思います。高率の消費税を負担する代わりに、ゆりかごから墓場までと言われる社会保障が充実しています。
翻って日本では、年金制度はあるものの、年金では不安のある医療や、老後に備えてお金を使わない傾向が強まっています。
今一番蓄えを持って使わないのは65才以上の皆さんと言われ、社会の蓄えの半分以上とも言われます。
この不安を取り除かなければなかなか景気向上は出来ないのではと思います。


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