北方領土問題シンポジウム

自民党道連主催で「イタリアサミット直前・北方領土問題シンポジウム」を開催しました。
テーマは「北方領土問題の新たな進展は期待できるか」で、山梨学院大コンスタンチン・サルキソフ教授と、北大スラブ研究センター荒井信雄教授のトークセッションの形で行いました。
この中で、ヤルタ会談に於いて、「サハリンは返還、千島は引き渡し」とした戦後処理策が採られたことから、千島全島が日本の領土であったことは確認されているとの見解が示されました。
ロシアの弱みは先の対戦の結果のこの千島領有が、国内法でしか規定されていないこと、日本の弱みはサンフランシスコ平和条約で千島の権利放棄をしていることなので、お互い原理原則論をぶつけていても解決しにくいという話でした。
こうした上で、何らかのお互い受入可能な方法を探るとすれば、「返還」ではなく「引き渡し」や、2島引き渡し後他の2島の共同管理なども現実論としてあり得るなど、示唆に富んだ話がありました。
ただ、最近の両国の動きの中ではサミットでついでに決めると言うことにはならないだろうとのことでした。
詳しい内容については、後ほど別版でお知らせします。
講師のサルキコフ氏と、向こう側が荒井氏 集まった皆さん


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