脱原発の矛盾

東日本大震災で重大事態に陥っている福島第一原発は、依然として予断を許さない状態ですが、この機に乗じて脱原発・反原発の動きが活発になっています。ある意味当然かもしれませんが、話はそんなに単純ではないと思います。
日本人は原子力には原爆のイメージが強く、決して良い印象はないのですが、危険と隣り合わせでありながら敢えてエネルギーとして利用しようとするのは、そのエネルギーの大きさにあります。
石炭や、石油と言ったエネルギーは、二酸化炭素を排出し、大気汚染や地球温暖化のもとになると言われ、これに変わるエネルギー源として研究開発が進められたのが原子力による発電です。
再生可能なエネルギーとしては風力や、太陽光発電もありますが、その安定性、効率の良さでは原子力発電にかないません。
想定外という今回の震災・津波ですが、結果論で判断しては将来を誤ることになると思います。
あまりにも大きな被害が広がっていますが、乗り越えなければならない山だと思うのです。
エスカレーターや、自動ドアや、クーラー、オール電化から、馬車や薪ストーブの時代に戻れるのなら別です。
パンドラの箱を開けたのかもしれませんが、99%の安全を99.9999%の安全へと高めることが人類のためと思います。


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