泊原発視察

3期生の「一風会」で、泊原子力発電所の視察と、現地関係者との懇談のため、泊村と岩内町を訪れました。
先ずは泊原発会議室で、今回の福島原発事故を受けての、原発事故を防ぐための追加方策などを伺いましたが、今回の事故の最大の教訓は「冷却用水の確保」と、非常用電源の確保で、そのための準備と用水確保方策の応急対策をしていることの説明と、緊急事態訓練の様子などを聞き、31メートルにある高台への移動電源車の配備や、原発建屋付近にある原水層からのそこまでの汲み上げと1・2・3号機への排水ホース設置状況等を視察しました。
福島原発の沸騰水型と違って、この原発は加圧水型で、放射能が直接外部には漏れない仕組みになっている事などを考えるとより安全性は確保されては居ますが、津波に対する想定外の事態にはまだ不十分と思われました。
このことには、今後更に10メートルの防潮壁を設けたり、建屋内でもっとも弱い出入り口やシャッターに防潮扉をもうけるなど、すぐ出来ること、建設に時間がかかること、にわけて4年間で整備するとの説明でした。
その後近隣町村関係者との懇談では、原発の安全性を信頼しているが、緊急避難道路が未整備なことや、水源として近くにある「共和ダム」の活用、試験運転中の3号機の早い時点での営業運転の許可を知事に出して欲しいことなどが話されました。
原発と共に生きている町の原発に対する強い思いについても聞くことが出来ました。
いかに安全にこの原子力を利用するか、今回の福島原発を最大の教訓にして前に進むべきとあらためて思います。
集まってくれた近隣町村の皆さん 説明内容
10キロメートル先の高台から見た泊原発




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