北海道の知的クラスター形成

北海道大学北キャンパスに、「北大リサーチ&ビジネスパーク構想」が打ち出され、すでに約10年を掛けて拠点施設と研究体制が整備されてきました。
まだ完成という段階ではないものの、かなり多くの研究室と研究者、それに民間の会社の研究部門も加わって、基礎研究から応用研究、知的資産を活用した経済活性化へと繋ぐ部門などの整備が進んできています。
今日はその中で、北海道の食材などを活用して食と健康、医療へと繋がるヘルスイノベーションへの展開をしている現場の研修をさせていただきました。
腸内での微生物の分布や、消化吸収などを分子レベルで研究している綾部教授の研究、世界で唯一の同位体顕微鏡で、宇宙の起源を探る(あの、ハヤブサの持ち帰ったチリの分析もここで)と共に、細胞内での脂肪や、その他の成分分布などの解析、その細胞内に色を付ける、ノーベル賞の鈴木カップリングを応用した技術、その研究から、治験用細胞や、着色料などの販売へと繋ぐ会社など、一連の流れを知ることが出来ました。
北海道は食材の宝庫でありながら付加価値という面では、今ひとつというところですが、こうした世界最先端の技術研究を進めることで、高付加価値健康機能性食品の製品かを図ることが出来ると期待されています。 他の分野も含めて、一層こうした取り組みを推進する必要があります。


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